以下は僕の主観で選出したものです。
いずれも今から10年以上前に書かれており、現代MTGにそぐわない部分もあります。
しかしMTGの黎明期に書かれたこれらの記事や、考察されてきた内容は、いずれも現代MTGの礎となり、血となり、肉となり、骨となって脈々と生きています。
こういった貴重な文献が今も読めるという事は本当に素晴らしいことだと思いますし、僕自身、改めて読んでみてMTGの奥深さを再認識できました。
全てのライターに感謝を。

Tinker デッキへの探究
Mike Flores
http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,ja
タイトルからは特定のアーキタイプの話かと思われてもおかしくないですが、黎明期から近代MTGに至る様々なデッキアーキタイプの、その源流について詳しく説明しています。
デッキを作る上で参考になる部分、思想を一つでも自分の考えに組み込められれば、また違った視点でカードを見ることができるようになるかもしれません。
ちなみに著者のFloresは、当時著名なデッキビルダーの一人であり、Jon Finkelを2000年アメリカチャンピオンに導いた「Flores Black」はその圧倒的完成度により僕の胸に深く刻み込まれています。
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF

土地に御注意
Chad Ellis
http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010424b,,ja
『マジック』で最も重視されるべき要素であり、勝敗から切り離す事が出来ないもの、そしてそれを巡る様々な思惑、戦略・・・。
モンスターチーム「Your Move Games」所属のChad Ellisが、何故土地に気を配らなければいけないのか、わかりやすく解説しています。
余談ですが、ChadはMOアカウントも本名のままでして、Coldsnap期に何故かドラフトする時間が一緒で、良く対戦していました。
それももう結構前の話ですし、Chad自体も大成しないままプロプレイヤー人生を終えたこともあり、なんともノスタルジィな気分になりますね。

Wise Words - 武装せよ!
Gary Wise
http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010713a,,ja
これぞ名著。
Gary自体もはるか昔は勝つための手段としてイカサマを取り入れていた・・・。
当時考えうるゲーム中のイカサマについて、その予防法を含めて列挙しています。
最近ではカードの多様化と共にイカサマ自体も巧妙化してきていますが、ゲームを適正に進めるために知っておいて損はないでしょう。
特に、フェッチランド起動時の相手の挙動には気を付けましょうね。

インタビュー:藤田剛史
Keita Mori
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/jpfeature/20020515a
日本人で初めてPTトップ8の門を開いたレジェンドであり、日本人最初の殿堂プレイヤーであり、世界中から天才と称賛されたデッキビルダーですが、今はきさくなニコ生のお兄さんと言った方が通りが良いかもしれません。
今でこそ「マジックは楽しくなければ」をモットーとしていると紹介されていますが、当時彼の(言ったとされる)「マジックはカネだ」と言い切る圧倒的なプロ意識に、まだ世界を夢見る子供だった僕は強烈に魅せられました。
競技マジックの世界に飛び込んだ僕が、世界中で一番当たりたかった人物でもあります。
実際には対戦は実現せず、数度隣の席に座ったのみで、僕の前には良く黒田さんが座ってました。惜しい!w

Kai Buddeもドラコだと思ってた
八朔人平
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/jpstrategy/20021127a
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/jpstrategy/20021206a
これはPTに参加したあるプレイヤーの調整録。
デッキ選定に至る思考プロセス、世界との情報格差への恐怖感。
未知のデッキに対する羨望。世界を震撼させるアイディア。
もしかしたら一目見て切り捨ててしまったものに、とんでもない価値があるかもしれない。
選択したデッキの優位性をとことんまで突き詰めて、納得して大会に挑みたい。
そんな気持ちにさせてくれる記事です。

最後に、Sideboardonline Japanの素晴らしい記事について、リンクをまとめてくれていますぽまさんに感謝。
http://mogemoge.diarynote.jp/201011182142142349/

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